神戸で遭遇したとある家族の話これは5年ほど前に神戸旅行に行ったときの話。 その日は太陽がさんさんと輝いているとてもいい天気で、ちょっと歩いているだけで汗ばむような日だった。 あまりに暑かったので少し建物の中で涼もうと思い、近くにあったコンビニに入った。 店内には1組の家族がいた。 神戸というだけに小綺麗にした30代後半の夫婦で、育ちはよさそうだがわんぱくそうな小学校低学年くらいの男の子を連れていた。 母親はいかにもマダムという感じのつばが大きめの帽子をかぶり、サングラスをかけ、マキシ丈のワンピースを身にまとっていた。 父親はパリッとした真っ赤なポロシャツで襟を立ててかっこよく着こなしビシッと決まっていて、いかにもできる男という感じである。 そんな家族を横目に私は体を冷やそうとアイスを物色していた。 そこへさっきの母親もやってきた。 そして母親がアイスを取ろうと前かがみになった瞬間、男の子が後ろからやってきて母親のスカートをめくり、スカートの中に入った。 すると母親は「やめなさい。パパみたいなことしないの!」と言った。 ん?パパみたい? あの紳士がそんなことするわけないと思い、パッと父親を見ると真っ赤なポロシャツより赤い顔をしていた。 完全にやっている顔をしていた。 人は見た目では判断できないと思った、という話である。 |